儚屋本舗ブログ

儚屋本舗オフィシャルWebメディアより一部の記事を抜粋しています。

そして僕は途方に暮れない 〜玲志〜

 

君が僕に向けた言葉の刃は

真里谷のそれよりも鋭かったはずだ

青天の霹靂

現代語で重度の精神病の君には

どんな言葉も響きやしない

僕はただ黙ってた

なにも言えなかったんじゃなくて

なにも言わなかったんだ

そして僕は途方に暮れない



君があいつとコウモリの中にいるのを見ていたよ

コウモリに跳ねる雨粒が

30のビーツパーミニットを刻む夏の終わりのイブニングナイト

金属「バット」がうなりをあげることはなかったね

僕はコウモリを閉じて立ちどまった

革ジャンのエリで充分だもの

革ジャンなんてないけどね

革ジャンなんて、ないけどね

そして僕は途方に暮れない



僕はいつからか強くなってしまった

宇宙の曖昧さの中でも

迷子のままでも

すべてがひとり言だとしても

平氣になってしまった

これで魂を代弁する詩が書けるだろうか

そんなことも思わなくなった

僕はいつからか強くなってしまった

そして僕は途方に暮れない

 

 

 

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